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2019.10.01

10月1日、消費税率が10%になって。

 早いもので、今日から10月。今年もあと3か月になりました。時のたつのは本当に早いものです。
 そして今日101日から、いよいよ消費税率が10%に上がりました。
 朝、昼ご飯をコンビニに買いに行ったのですが、この時はICOCAで買ったので、消費税率10%になった実感はありませんでした。午前中の診療が終って会議に行くのにタクシーに乗ったのですが、その時タクシーの運転手さんが「今日から消費税が上がったので、料金が高くなります。」と声をかけられ、実際料金を払う際に「10%になったんだ!」という実感を感じました。またガソリンスタンドでもレギュラー、ハイオクの料金掲示板の値段がやはり昨日と違って高い。ここでも消費税10%になったことを感じることになりました。

 今日からの消費税率10%への引き上げ。日常の生活にどう影響が出てくるかとても心配ですし、不安が大きいです。そして私達、医療を提供する医師としては、医療や社会保障にどんな影響が出てくるかがとても心配するところです。

これまで進められてきた患者負担増で、すでに十分な医療を受けられなくなっている患者さんもいます。

 京都府内の医療機関に実施したアンケートでは、経済的な理由で、医療機関を受診できなくなったケースもあり、3割の医療機関で、患者さんが治療を中断するケースを経験しているとのアンケート結果です。
 治療中断となった事例の多くは、生活習慣病ですが、中には悪性腫瘍なども含まれています。アンケートに答えて下さった医療機関からの声としては、「薬が切れているはずの患者さんが受診されない。」「受診の回数を減らしてほしい。」「薬代の負担を減らしてほしい。」などと患者さんから言われることが多いと回答しています。また、「専門の医療機関に紹介や入院をすすめたが拒否された。」という声や「症状の重い初診の患者さんが増えた。」などと回答する医療機関も少なくありません。

 このようにこれまででも、本当は必要な医療を経済的な理由で受けたくても受けられないといった実態があります。

 このような状況に、さらなる追い打ちとなるのが今日からの消費税率10%への引き上げです。このことでさらに私たち国民の生活が追い込まれ、命が危険にさらされていくことは目に見えて明らかです。

 そもそも、消費税増税は全て社会保障に充てるということで、社会保障と税の一体改革が成立しました。しかし、現実は社会保障制度の充実とは程遠く、給付削減・自己責任ばかりが推し進められてきました。

 このように、社会保障の充実か、消費税の引き上げかの、この二者択一を迫る方式では社会保障の充実は到底望めません。今一度、社会保障を充実させるために必要な財源は無いのか?すべての税制に対して検討し直す必要があるのではないでしょうか
 国が行わなければならない一番の政策は国民の命を守ることです。それは武器を持って国民を守ることではありません。国民の生活や健康を豊かにして支え守る。このことが出来ないのであれば、国を治める資格はありません。
 社会保障費の削減ではなく、さらなる社会保障の充実に向けての政策を打ち出し、しっかりと予算を充てる。そしてそのことによって、雇用を増やし経済を良い方向に転じさせ、国民一人一人が豊かな生活を送ることが出来る。そんな社会にしていかなければならないと思います。

 今、私の母は認知症が進んでいます。そんな母が小さな子供を見ているときの穏やかな優しい眼差し。そして母が見せる笑顔。時にはそんなに笑うかと思うほど、顔をクチャクチャにして笑う母。そんな母の笑顔が私は大好きです。今進んでいる社会がこれからも続くのなら、その笑顔が見れなくなってしまいます。

私が大好きな母の笑顔をいつまでも見続けていられる社会にしていきたいと思います。

 

 

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