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2020.04.05

お尻の病気、自宅でできる対処法。痛み編

 4月になって、新型コロナウイルスの感染拡大は治まることなく拡大しています。皆さん不安な日々を過ごしてられると思います。このような状況、なかなかお尻の具合が悪くても受診をためらっているかたも多いと思います。
 基本的に肛門の病気は悪性のものは少なく、良性の疾患です。肛門周囲膿瘍は直ぐに切開して膿を出す必要がありますが、それ以外は緊急を要することはあまりありません。内痔核からの出血も排便時に出血はしますが、それ以外ずっと出血しているわけではありません。焦ることはありません。

 今回は症状によっての病気の可能性と自宅でできる対処法についてお話します。

 まず今日は痛みがでる病気とその対処法をお話します。

痛みのでる病気は?

 痛みの出る病気には大きく四つあります。一つ目は血栓性外痔核、二つ目は肛門周囲膿瘍、三つめは裂肛、そして四つ目が内痔核に血栓が詰まった嵌頓痔核です。順番にお話していきますね。

  • 1)血栓性外痔核

 血栓性外痔核は肛門の外側、正確に言うと肛門上皮という肛門の中の皮膚の部分にまでにできるものを外痔核と言います。肛門の外側に細かな静脈が網の目の様になっている部分に血栓が詰まって、腫れて痛い病気です。冷えたり、疲れたり、忙しかったり、寝不足だったり、ストレスがかかるとどうしても血液の流れが悪くなり、そしてストレスがかかると血小板がくっ付きやすくなって血栓ができやすくなります。そういった条件がそろって、排便の時強く力んだり、重たいものを持ったりなど、腹圧がかかった時に血栓ができることがあります。
 症状としては、今まで何ともなかったのに急に痛みが出て、触ってみると少し硬く豆のようなものを認めます。血豆詰まって腫れが強いと痛みが強くなります。

血栓性外痔核は基本は自然に治る。

 血栓性外痔核は血栓が詰まって腫れて痛みが出る病気です。基本的には血栓が詰まって腫れて痛いので、段々腫れは引いてきて痛みは軽減してきます。また、血栓は時間がかかっても必ず溶けて吸収して治っていきます。どこかをぶつけて腫れて痛く、青く内出血しても腫れが引くと痛みが治まり、内出血も吸収して治っていくのと同じです。必ず治っていきます。
 ただ、痛みが強い場合は局所麻酔をして血栓を取るとスッと楽になります。

血栓性外痔核の自宅での対処法

①温める

 では医療機関にかからず自宅でできることはなにか。まず一番痛みが楽になるのが入浴です。ゆっくり温めてあげると、痛みは楽になります。これと同じように患部を温めてあげると楽になるので、ホカロンなどを当てて温めるのもいいと思います。直接当てると火傷するので気を付けて下さい。

②消炎鎮痛剤を使う
 また血栓が詰まって腫れて痛いので、その腫れを取ると楽になります。ですから市販の痔の外用薬を付けるよりは、消炎鎮痛剤の座薬や内服薬で腫れをとると痛みは楽になってきます。血栓は自然に徐々に小さくなっていきます。

  • 2)肛門周囲膿瘍

 肛門周囲膿瘍は肛門にある肛門腺に細菌感染をして化膿して膿がどんどん広がっていく病気です。肛門周囲膿瘍も血栓性外痔核と同様に急に肛門が腫れてきて痛みが出てきます。しかも急速に腫れて痛みもどんどん強くなっていきます。
 血栓性外痔核との違いは、血栓性外痔核の場合は血栓ができるので触ってみると豆のようなものを触れます。これに対して肛門周囲膿瘍は水膨れの様になったり、肛門全体が腫れてきたり、また豆と言うよりは全体に膨れた感じになることがあります。また腫れていなくても少し硬くなっていて押さえると痛かったりします。また膿が奥の方に広がっていくと、痛みだけでなく熱が出ることもあります。38度以上の熱が出ることもあります。
 また肛門周囲膿瘍は急速に痛みが強くなり、改善されません。
 肛門周囲膿瘍になるときは下痢をした時などに起きることがあります。このように血栓性外痔核とは違った症状が出てきます。

肛門周囲膿瘍の場合はすぐに医療機関を受診。

肛門周囲膿瘍になった場合は入浴して温めたりすると反対に痛みが強くなってきます。肛門周囲膿瘍の場合は自宅で治すことはできないので、直ぐに医療機関を受診して切開して膿を出してもらって下さい。

  • 3)裂肛

 裂肛は便が硬かったり、反対に下痢などで肛門上皮に傷がつく病気です。最初のうちは排便時の痛みだけですが、悪化していくと排便時だけでなく排便後も痛みが続き次第にその時間が長くなってきます。これは痛みによって内肛門括約筋の緊張が強くなるためです。裂肛は急に痛みが強くなることはありません。段々痛みが強くなってきます。

裂肛に対しての自宅での対処法

①便の調整

 裂肛に対しての自宅での対処法ですが、一番が便の調整です。便が硬い場合は水分をしっかり摂ったり、場合によっては緩下剤を内服して便を柔らかくすることです。

②括約筋の緊張をとる

 また、括約筋の緊張をとるために入浴も有効です。温めることで血液の流れが良くなり傷の治りもよくなりますし、温まることで括約筋の緊張も摂れます。
 また軟膏はどんな軟膏でもいいと思います。裂肛の治療は塗り方が大切です。軟膏を肛門の周りに塗ると滑りが良くなります。そうしたうえで、少し指を肛門の中に入れることで肛門の緊張、括約筋の緊張をとることが出来ます。言ってみれば柔軟体操の要領です。体が硬い時柔軟体操をすると痛いですが、しばらく柔軟体操を続けると体が柔らかくなってきて痛みが楽になる。これに似ています。肛門の緊張、括約筋の緊張をとることで痛みが楽になり、裂肛も治っていきます。

  • 3)嵌頓痔核

 嵌頓痔核は内痔核に血栓が詰まって出たままの状態になったものをいいます。内痔核が出たままになるとさらに血液の流れが悪くなり腫れが強くなっていきます。できれば肛門の中に戻してあげることが必要ですが、なかなか自分で戻すことはできません。
 嵌頓痔核になった場合も医療機関に受診して、一端戻してもらい時期をみて内痔核に対しての痔核根治術をしたり、場合によっては嵌頓痔核の状態で直ぐに手術をして治すこともあります。

嵌頓痔核に対して自宅でできる対処法

①温める

自宅でできることは、血栓性外痔核と同じで、入浴したりホカロンなどで温めてあげるといいです。

②消炎鎮痛剤を使う

 また消炎鎮痛剤の座薬や内服薬を使うこともいいと思います。でも嵌頓痔核になった場合は早めに医療機関を受診して下さい。

 このように、肛門周囲膿瘍だけは早急に医療機関を受診して切開して排膿してもらうことが必要です。それ以外はある程度自宅でも応急的に対応することはできますが、できれば時期をみて今の病気の状況や今後の治療方法などを決めるために医療機関を受診して下さいね。
 次回は出血に対しての対象方法をお話します。

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