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2020.07.31

肛門ポリープってなに?悪性なの?良性なの?

 さて、今回は肛門ポリープに関してお話したいと思います。
 肛門ポリープは裂肛(切れ痔)などによく合併します。排便時に肛門上皮が切れてしまうのが裂肛ですが、切れたり治ったりすることを繰り返すことによって肛門ポリープが出来てきます。また内痔核にも一緒にできることがあります。この場合も内痔核が腫れたり治まったりすることでできてきます。
 ではどうして肛門ポリープが出来るかをお話します。

 肛門の出口から、約23㎝まで肛門上皮と言って皮膚の部分があります。その奥が直腸になります。この肛門と直腸との境目に歯状線という部分があります。見た目が歯の様に見えるので歯状線と言います。歯状線の部分には細長い凸凹した部分があります。これを肛門乳頭と言います。移行上皮と言って普通の皮膚とは少し違うものでできている肛門乳頭にできる炎症性・線維性に肥厚した肛門乳頭を肛門ポリープと言います。

 原因としては下痢や便秘などを繰り返すことで裂肛や内痔核などが発生して、その慢性的な刺激によって炎症を起こし、線維化を起こし肥厚して大きくなりポリープになっていきます。でも肛門ポリープは大腸や直腸などの粘膜にできるポリープとは違います。したがって癌化することは有りません。ちょっと違いますが「ペンだこ」の様に慢性の刺激炎症によって起きる炎症性のポリープです。
 悪性化しないのですが、慢性の刺激や炎症が続くことで段々大きくなっていくことがあります。したがって肛門ポリープの大きさはさまざまです。肛門乳頭が少し大きくなったような米粒大のものから、親指大まで様々です。形も色々で、えのきだけのようなポリープもあれば、なめたけのような大きさのものもあります。また、柔らかいもののあれば、炎症が繰り返すことで硬くなったポリープもあります。

 症状としては肛門ポリープだけではポリープが大きくなって、排便時に肛門の外側に出てくるようにならない限り、肛門ポリープ単独の症状はあまりありません。
 裂肛に合併するときは裂肛の症状が主体で、排便時の痛みや出血があります。肛門鏡などで観察すると裂肛による慢性の炎症で肛門ポリープを合併していることがあります。
 また、内痔核が腫れたり治まったりすることで炎症を起こし肛門ポリープが出来てきます。この時も肛門ポリープ単独の症状はなく、内痔核の症状、排便時の出血や違和感そして排便時の内痔核の脱出といった内痔核の症状が主体となります。ただ。内痔核が脱出してこなくても肛門ポリープだけが大きくなり排便時に外に出てくることもあります。また内痔核が排便時脱出してくることで初めて、肛門ポリープも出てきて内痔核以外に何か出てきているといった症状で肛門ポリープを確認することもあります。
 ですから、肛門ポリープだけですと大きくなって排便時に肛門の外側に出てくるようになって初めて肛門ポリープに気が付くことがほとんどです。
 でも肛門ポリープは癌化することは有りません。肛門の中だけにあって、排便時にも肛門の外に出てこず、症状がなければそのまま放置しておいて、全然大丈夫です。
 でも大きくなって排便時に肛門の外に肛門ポリープが出てくるようになった際は、スッキリ治そうと思うと肛門ポリープを切除しなければなりません。
 裂肛に肛門ポリープが合併した場合は、裂肛そのものが慢性化していて裂肛根治術が必要な場合が多いので、裂肛根治術の時に一緒に肛門ポリープを切除します。肛門ポリープが排便時に出てくることで裂肛そのものも治り難くなります。また内痔核の脱出と一緒に肛門ポリープも出てくるようでしたら痔核根治術をしながら一緒に肛門ポリープを切除します。
 内痔核の場合、ジオンによる四段階注射法での痔核硬化療法(ALTA療法)の適応である内痔核に肛門ポリープが合併していた場合は、肛門ポリープは切除して、内痔核に対してはALTA療法を行うといった方法で治すこともあります。

 肛門ポリープだけが単独で排便時に肛門の外に出てくることもあります。その場合は、肛門ポリープの根元に局所麻酔をして肛門ポリープを切除することがあります。この時は入院での手術ではなく、外来での手術になります。肛門ポリープだけの切除ですと、術後や排便時の痛みはほとんどありません。手術を行った後は710日間後に受診していただき、痛みや出血など症状がなく、スッキリしていれば治療は終了となります。比較的簡単に終わります。
 肛門ポリープ、放っておいても癌化しない、悪いものではないと言っても、大きくなって排便時に肛門の外に出てくるようになると、やはり嫌な症状になります。そういった場合は手術で肛門ポリープを切除してスッキリするといいと思います。
 気になる症状があれば、受診して下さいね。

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