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2021.03.19

赤ちゃんも、肛門周囲膿瘍や痔瘻になるの?

 あちらこちらに桜が咲き始めました。今年は早く開花しましたね。渡邉医院の近くの千本今出川の交差点にある桜も、だいぶ花が開いてきました。この連休、日曜日は雨のようなので、明日、チョット桜の咲き具合を診てこようかなあと思います。

 さて、今日診療所には赤ちゃんと一緒に受診された患者さんが多かったです。授乳できる部屋もあるので、遠慮なく赤ちゃんと一緒に受診して下さいね。

 赤ちゃん連れが多かったので、今日は少し赤ちゃんの肛門の病気に関してお話しようと思います。

 赤ちゃんも肛門の具合が悪くなることがあります。便が硬かったり、げりで肛門に傷がつく裂肛になったり、外痔核が腫れたりすることも有ります。でもいずれも便の調整をして、具合よく便が出るようになると治っていきます。

 さて、赤ちゃんも肛門周囲膿瘍や痔瘻になることがあります。

 原因は大人と一緒で、肛門腺に細菌感染を起こして化膿してきます。赤ちゃんの場合も、肛門周囲膿瘍になった場合は、切開して膿を出す必要があります。膿を出した後に痔瘻になっていく場合があります。

 赤ちゃんにできる痔瘻を乳児痔瘻と言います。乳児痔瘻は男の子に多いです。そして、大人の場合は肛門の後方にできやすいのですが、乳児痔瘻の場合は、肛門の左右にできることが多いです。ここは大人と違うところです。生後1か月前後から1歳ぐらいの乳児期の赤ちゃんに比較的多くみられます。決して稀な病気ではありません。乳児期の不完全な免疫力が関係しているとも言われています。下痢や軟便が続いた後に、肛門の周囲が赤く腫れてきて膿を持つようになります。このような場合は乳児であっても切開して膿を出す必要があります。そしてその後、痔瘻になる場合があります。
 でも大人と違って、痔瘻になっても赤ちゃんの成長と共に、12歳になるころには自然に治っていくことが多いです。これは乳児の時に痔瘻になっても成長と共に肛門も成長するとともに瘻管ふさがって、がなくなっていくことがあるからのようです。

 赤ちゃんのお尻が腫れあがり、赤ちゃんも不機嫌になる。膿が出て痔瘻になる。お母さんにとってはとても不安になると思います。でも、肛門周囲膿瘍の場合は切開して膿を出す必要がありますが、痔瘻になっても、ほとんどの赤ちゃんは、1~2歳になるころまでには手術をしなくても自然に治っていきます。一部、2歳以上になっても痔瘻が治らない場合があります。でも慌てて手術する必要はありません。お子さんが大きくなってから手術で治しても全然遅くありません。

 心配な時は、肛門科を受診して、医師と相談してみて下さいね。

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