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2018.04.15

快便の秘訣Part3

今回は快便の秘訣Part3です。
良く「便は頑張って出してもいですか?」と聞かれることがあります。私はその質問に対して「いいですよ。」と答えています。とりあえず、直腸に便が残っていてはだめで、直腸はいつも空にしておくことが必要です。前回お話したように、空っぽの直腸に便が来ることで便意をもよおしてきます。直腸に便が残ったままになっていると、直腸に便があっても便がしたいという感覚が鈍くなって、直腸で頑固な便秘になってしまいます。ですから、直腸にきた便はどんなことがあっても出しておく必要があります。
 直腸にきた便の硬さ柔らかさで、便を出すときの力み具合はきまります。
便はどのように出てくるかですが、空っぽな直腸に便がくることで、便がしたいという便意を感じます。そうすると、頭が命令して内肛門括約筋の緊張をとって、緩めます。そして腹圧をかけて力むと便は出てきます。直腸の便がすべて出てしまうと、また内肛門括約筋がしまっていきます。
さて、直腸に便がない時、内肛門括約筋が100でしまっていたとします、直腸にべんがきたら頭が命令して内肛門括約筋が50まで緩んだとします。そうした場合、直腸にきた便の硬さが柔らかければ50以上の腹圧をかけてあげれば便はでてきます。直腸にきた便が硬いと50以上の腹圧をかけてもでてきません。反対に直腸にきた便が下痢だったとしたら、内肛門括約筋は緩んでいるので、待ったなしにでてしまいます。したがって直腸にきた便の硬さ柔らかさで力み具合は決まってきます。
ですから、「便は頑張ってだしてもいいですか?」の質問に対しては、「頑張ってだしていいですよ。」さらに、「便をだすときの頑張り具合は、直腸にきいた便の硬さで決まりますよ。直腸にきた便が柔らかくていい便だと頑張らなくてもでます。頑張らないとでないときは、直腸にきた便が硬いからです。緩下剤を飲んで柔らかくでるようにしましょう。」と答えます。さらに、「でも直腸にきた便はだしてしまわないと、直腸で水分がさらに吸収されて、直腸でカチカチの硬い便になってしまいます。しっかり力んでだしてしまいましょう。そして次の日の便を柔らかくでるようにしていきましょう。」と答えています。
さて、直腸に便がなくても排便後便が残ったような感覚をおぼえることがあります。それは、内痔核がある場合です。内痔核があると、排便後も残った感じがして、頑張りたくなることがあります。内痔核は頑張って頑張って便がでないときに症状は強くなってしまいます。
 さて、こんな時はどう対処したらいいかですが、直腸に便がくると内肛門括約筋は緩んでくれます。腹圧をかけて便がでた後は、また内肛門括約筋はしまります。もし、排便後にまだ直腸に便が残っていたならば、内肛門括約筋は緩んでいるので、さっき力んだ時と同じ腹圧をかければ便はでるはずです。直腸に便が残っていなければ、内肛門括約筋はしまっているので、さっきと同じぐらい力んでも便はでてきません。ですから、便がでた後残った感じがあって、さっきと同じぐらい力んでも便がでなかったら、出し切ってしまおうと頑張り続けず、そこで一度あきらめることも必要かなと思います。なかなか難しいですが、頑張って頑張って便がでないときが一番お尻の具合が悪くなります。便秘の人は、頑張らなくてもスムーズに便がでるように、緩下剤等を使って便の調整をしていきましょう。

 

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