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2019.01.27

急に出来て痛い血栓性外痔核!

今日は1月27日。もうすぐ1月が終わります。私にとっては毎年1月は長く感じます。お正月は随分以昔の話のように感じます。
今日は京都に雪が降りました。渡邉医院の玄関前の通り庭や中庭は薄っすら薄化粧です。
中庭の紅葉は、毎年色ずくのが遅く、今年も1月になって赤く色ず来ました。それが、今日は一気に雪化粧となりました。渡邉医院の中庭は秋から一気に冬です。写真は数日前までの赤く色づいた紅葉。そして今日の雪化粧です。
 さて、1月になって、血栓性外痔核の患者さんが少し多いような印象です。
血栓性外痔核は、肛門の外側の静脈に血栓が詰まって、急に腫れて痛くなる病気です。
肛門の外側には、細かな静脈がたくさん集まり、網の目のようになっている部分があります。もともと細かな静脈が集まっているので、血液の流れは悪いところです。また、人間は寝ているとき以外は、肛門はいつも心臓より下にあります。ですから重力もあって鬱血して、血液の流れは悪いところです。このように、人間は直立二足歩行するためできやすです。そういったところに、冷えてしまったり、忙しかったり、寝不足だったり、ストレスがかかるとさらに血液の流れは悪くなってしまいます。また、ストレスがかかると血栓ができやすくなってしまいます。血小板というのがありますが、ストレスがかかるとこの血小板がくっつきやすくなって、血栓ができやすくなってしまいます。
 そういったいろんな条件がそろって、さらに便が出にくかったり、反対に下痢だったりして、排便の時にグッと頑張った時や、排便にはかかわらず、重たいものをグッと持ち上げたりした時、例えば引っ越しの時に荷物を持ち上げたりして、腹圧がかかった時に、運悪く血栓が詰まってしまいます。
ですから、昨日までは何ともなかったのに、急に血栓が詰まって、腫れて痛くなってしまいます。
1月血栓性外痔核の患者さんが多い印象の原因は、年末年始バタバタ忙しかったり、長い休み明けで仕事がはじまってストレスがかかったり、また、1月になってグッと寒さが増したことなどが影響しているのかなと思います。
もう一つ、寒くなると便が硬くなって、頑張らないと出なくなる方もいます。便の硬さは便の中の水分量で決まります。便の中の水分量が70%になると便はコロコロの硬い便になってしまいます。反対に90%になると水様の下痢になってしまいます。冬の寒い季節は、乾燥しているので、自分が気が付かないうちにどんどん水分が体の外に出ていってしまいます。夏の暑いときは、汗もかいてどんどん水分が体の外に出ていってしまいます。でも、夏は暑いので、十分に水分が摂れて、夏場は便の調子が良かったという人もいます。反対に、寒いときは乾燥しているので、夏と同じように水分が体の外に出ていってしまいます。でも夏のように十分に水分が摂れずに、便が硬くなって出にくくなってしまうことがあります。この寒い時期も、十分に水軍を摂って、具合よく便が出るようにしておくことも、血栓性外痔核にならない方法だと思います。
さて、血栓性外痔核の治療ですが、血栓が詰まって痛みを伴いますが、基本は手術をしなくても、徐々に腫れが引いて、痛みが取れてきます。そして詰まった血栓は時間がかかっても段々溶けて、体に吸収して治っていきます。少し違いますが、どこかにぶつけて内出血して腫れて痛いのと同じように治っていきます。ぶつけて内出血して腫れて痛くても、段々晴れが引いて痛みは治まってきます。痛みが取れても内出血は残りますが、それも段々小さくなって、薄くなって吸収され治っていきます。
血栓性外痔核も同じで、腫れが段々引いて痛みがとれ、血栓も徐々に溶けて吸収されて治っていきます。極端な話をすると、何もせず放っておいても治っていきます。ただ、痛みがあるので、この痛みをとるために消炎鎮痛剤の座薬を挿入してもらったり、軟膏を付けてもらったりします。また一番良く効くのが入浴です。血栓が詰まって腫れて痛いときは、ゆっくりお風呂に入って温めてあげると痛みは楽になります。詰まった血栓を早く溶かす薬はないので、血栓は徐々に溶けて治っていくのを待ちます。ですから血栓性外痔核は手術をしなくても時間を描ければ必ず治っていきます。
ただ、手術をすることもあります。その一つは、詰まった血栓が大きいときです。私の親指よりも大きな血栓ができてしまうことがあります。こんな場合はどうしても溶けて治るまでの時間がかかってしまいます。そんな時は「どうする?」と聞いて血栓を摘出することがあります。もう一つは血栓が詰まって、痛みが強いときです。痛みが強くて寝てもいられない。痛くて仕事にならないなど、痛みが強いときも手術をすることがあります。この場合、放っておいても治っていく血栓性外痔核をわざわざ手術で血栓をとって、手術をした後、痛みがあるのでは手術をした意味がありまあせん。痛みが強いときは手術をして血栓を取ることで、スッと楽になります。痛みがあって仕事ができない、動けないのを仕事ができるように、動けるようにという目的で手術をするので、入院の必要はなく、術後1時間ほど休んでもらって、出血などがなければ普段通りの生活、仕事をしてもらっています。このような場合は手術をします。でも、反対に言うと、どんなに大きくても、どんなに痛くても手術をしなくても治っていきます。
このように血栓性外痔核は急に出来て痛みがでる病気です。基本は手術をしなくても治る病気ですが、痛みを伴います。痛みを早く取り除くためにも、痛みが出るなど症状があれば、早く肛門科を受診することで楽になるので我慢せず肛門科を受診することをお勧めします。

2019.01.17

1月の献立を紹介します。

新年を迎え、松の内も過ぎました。1月ももう半分を過ぎました。
でもまだまだ新年会などの予定が詰まっている方も多いと思います。
渡邉医院も1月5日から診療を開始しましたが、まだまだ10日間しか外来をしていないと思うと、1月はとても長く感じます。
年末年始、いつもの生活とは違ってリズムが崩れたり、新年会などで飲む機会などが多く、胃腸がつかれている方も多いのではないかと思います。
1月はあっさりとしたお鍋や小鉢などで不足した野菜をたっぷり摂るということで「野菜たっぷりメニュー」ということで献立を作ってもらいました。
牡蠣のきんちゃく鍋、かぶとウインナーの炒め物、人参サラダ、畑菜の辛子和え、そしてもう1品かぶの葉の油炒めを組み合わせた1月の献立です。是非作ってみてくださいね。

1月の献立

・牡蠣のきんちゃく鍋
・かぶとウインナーの炒め物
・人参サラダ
・畑菜の辛子和え
・かぶの葉の油炒め

1人分 約65kcal 
たんぱく質 約25g 食物繊維  約10g 野菜摂取量 約300

「蕪の葉の油炒め」

蕪の葉 1束
ごま油  大さじ1
しょうゆ 大さじ1
砂糖   小さじ2
鷹の爪  1本
白ごま

(作り方)
1.蕪の葉は付け根の汚れを落として小口に切る(さっとゆでてもいいです)
2.フライパンにごま油を入れ、1をしんなりするまで炒める。
3.調味料を入れ、汁気がなくなるまで炒める。
4.白ごまを混ぜる。

管理栄養士さんから一言

年末年始はごちそう続きで胃腸も疲れやすくなります。
あっさりしたお鍋と小鉢で不足しがちな野菜をたっぷり摂りましょう。
野菜の1日の摂取目標量は350g(色の濃い緑黄色野菜を120g、その他の野菜で230g)以上
とされていますが日本人の平均摂取量は約290gです。
サラダより火を通した料理のほうが食べやすく3食で5皿の野菜料理が目安です。

 

2019.01.10

「人参のサラダ」と「畑菜の辛子和え」のレシピを紹介します。

今年最初のレシピは「人参のサラダ」と「畑菜の辛子和え」のレシピを紹介します。
畑菜を少し調べてみました。畑菜はアブラナの一種だそうで、京都で油を採るために古くから栽培されてきたアブラナを食用に改良されたもののようです。江戸時代には、すでにもう作られていて、京都の伝統的な野菜の一つとして認定されているそうです。京都以外では作られていないそうです。後で管理栄養士さんからの一言でも紹介しますが、2月の初午の日に畑菜を辛子和えなどにして食べる習慣があるようです。
初午の日は「伏見稲荷大社の神が降りた日」とされて大祭が行われます。今年は2月2日の土曜日です。その日に食べると縁起がいいとされているようです。縁起担ぎで、その日に一度作って食べてくださいね。
畑菜の旬は1月から2月が収穫の最盛期で、2月の初午の日がピークとなるようです。

「人参のサラダ」

1人分  60kcal  食物繊維1.4

材料(2人分)
★人参         100g
★フレンチドレッシング 小さじ2   
マヨネーズ       大さじ1
くるみ         適宜

作り方
①   人参を千切りにする。
②   フレンチドレッシングでもんで、しんなりしたら絞る。
③   マヨネーズで和える。
④   好みでくるみをのせる。

管理栄養士さんからの一言

人参の栄養

人参はカロテンを多く含みます。カロテンには抗酸化作用があり、
老化防止や抗ガン作用も期待されます。
また、体内でビタミンAにかわり皮膚や粘膜に作用して肌荒れや眼精疲労にも効果が期待されます。
食物繊維も多く便秘にも効果があります。
油分を使って調理するとカロテンの吸収率が上がります。

「畑菜の辛子和え」

1人分  60kcal  食物繊維1.4

材料(2人分)

畑菜        1束
★めんつゆ    大さじ1   
★からし       少々
★すりごま      適宜

作り方
①   畑菜をゆでて自然に冷ます。
②   3㎝ほどに切って絞る。分量外のめんつゆを少量かけ混ぜてしぼる。
③   ★の調味料で和える。

管理栄養士さんからの一言

初午
初午は2月最初の午の日のことで、2019年は2月2日になります。
伏見稲荷大社に稲荷大神が鎮座された日といわれています。
この日に伏見稲荷大社を参拝し畑菜の辛子和えをたべると縁起がいいとされています。
畑菜
畑菜は京の伝統野菜のひとつ。
カルシウムはほうれん草の2倍も含まれているといわれます。

 


2019.01.06

新年明けましておめでとうございます。

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
さて、皆さん年末年始は楽しまれましたか?リフレッシュされたでしょうか?
今回のアイキャッチ画像は、今日の渡邉医院の中庭の風景です。

私は、年末は1227日に、母と一緒に京響の「第九」を聴きに、京都コンサートホールに行ってきました。父も第九がすきで、母と一緒に二人で毎年聴きに行っていました。父が亡くなってからは、私と母とで行くようになりました。「第九」を聴くといつも、「今年も終わるんだなあ。」という思いになります。

 診療は1229日までで終わり、手術して入院されていた患者さんも、皆さん退院されて、年末年始を迎えました。
 私はこの1週間の休み、ゆっくりさせていただきました。そして、リフレッシュして15日からの診療に除くことが出来ました。ありがとうございます。
 さて、15日はたくさんの患者さんが受診されました。血栓性外痔核で痛かった方、出血があった方、皆さん痛みや不安を持って、この年末年始を迎えられたんだろうなと感じました。やっぱり肛門科。なくてはならない科だと思います。
 新年を迎えて、肛門科の発展、進化に、これまで以上にしっかりと取り組んでいかなければと強く感じました。
 今年の重点的な取り組みは何か?を考えてみました。一つは去年の日本大腸肛門病学会での課題です。痔瘻に関して後方の痔瘻は最大肛門静止圧が高く、それに対して前方、側方の痔瘻は最大肛門静止圧が低いということについてです。これまで痔瘻の患者さんの手術前に測定させていただいた最大肛門静止圧を前方、後方そして側方に分けて、最大肛門静止圧がどうなっているのかについて検討したいと思っています。また、これまでの経験では、最大肛門静止圧が高い方に痔瘻の発生が多いという印象です。では、最大肛門静止圧が低いのにも関わらず痔瘻が発生する理由はなにか?など痔瘻に関することについてさらに突っ込んで検討していきたいと思います。
二つ目は、これまでも検討してきたことですが、内痔核に対して痔核根治術を行った場合、同じように手術を行ったと思っていても、術後の傷の治りや術後の痛みに関して個人差が出てしまうこと。手術直後の術後の創が具合よくいったと思っても、術後3時間後、また術後1日目の創が腫れたりすることがあること。術後の痛みに関しては、これまで術前の最大肛門静止圧が高いと術後の痛みが強く、手術をする内痔核の個数が多くなるとやはり痛みが強くなることはこれまでの検討で分かってきました。でも、手術個数が同じでも痛みにさがでてきます。こういったことに関して、手術の際のドレナージの大きさ、形がどうか。内痔核が原因での皮垂の大きさと、皮垂を含めて内痔核を剥離していく際のドレナージの大きさ、範囲をどうするか。また内痔核の根部を結紮する際の結紮部位の高さ。切除後、肛門上皮の部分を縫合していく際の半閉鎖の仕方。痔核根治術をする際のデザイン。使用する糸の材質、糸の太さ。などなど、検討していく項目はまだまだあります。こういったことを今後さらに検討していきたいと思います。

 さて、肛門科から離れて今年もしっかりと取り組んでいかなければならないことがあります。それは、社会保障の充実に向けての取り組みです。年々、社会保障費が削減され、国の責任で行われなければならない社会保障が自己責任という名の下で縮小されてきています。
話は変わりますが、私の母は今年85歳になります。年齢的なこともあり、できることの範囲が段々狭くなってきています。でもそんな母と一緒に、食事をしたり、コンサートに行ったりした時に見せる笑顔はとても素敵です。特に小さな子供を見つける眼差しは本当に優しく、柔和な目で微笑みながら見つめています。私はそんな母の素敵な笑顔が大好きです。これからもずっとその笑顔を見ていたいと思います。
 でも、地域共生社会のもと、「まずは自分たちで何とかしろ、地域で支えあえ、どうしてもだめな時は最低限の保障をする。」といった、今国が進めている間違った社会保障では、母の素敵な笑顔を見続けることはできないと思います。
そういった意味からも、社会保障を充実させる取り組みを、今年は今以上にしっかりしていきたいと思います。
そして、皆が本当に心のそこから笑え、笑顔になれる社会にしていきたいと思います。

 今年1年、渡邉医院、渡邉賢治を支えていって下さればうれしいです。よろしくお願いいたします。

2018.12.26

「豆乳甘酒」のレシピを紹介します。

 ここ数日、グッと冷え込んできましたね!そんな寒い日には、体が温まるものが欲しいですね。そこで、今回は「豆乳甘酒」のレシピを紹介します。と言ったものの、私は最近甘酒を飲んだことがありません。お酒が嫌いな訳ではありません。どちらかと言えば好きなほうです。なかなか甘酒を作ったり、飲んだりする機会がないなあと思います。自動販売機でも売っていますが、やっぱり自家製の甘酒の方がいいですよね。お米の粒粒感のある甘酒に少しすった生姜を入れて飲む。体が温まりますよね。昔は、酒粕をいただくことがあって、甘酒にしたり、酒粕を炙って砂糖をのせて食べたりしていました。
 さて、甘酒ですが、健康にもいいようですね。後で管理栄養士さんからの一言でも紹介しますが、調べてみると、「飲む点滴」とか、「飲む美容液」とも呼ばれているようです。甘酒に含まれているブドウ糖は、麹菌ですでに分解済みになっているそうで、効率よく吸収でき、エネルギーの源になります。甘酒には、アミノ酸やビタミンB群、そしてミネラルなども豊富に含まれているようです。また、食物繊維やオリゴ糖などが豊富に含まれているので、腸内の善玉菌を増やして腸内の環境を整えてくれて、便秘にもいいようです。
 肛門科的にはとても良い飲み物です!
さらに、豊富なビタミンB群が血行と代謝をよくしてくれるようです。これも肛門科的には肛門の血流が良くなってくれれば、いいなと思います。
つかれた時などに、甘酒を一杯飲む。いいかもしれませんね!
では、「豆乳甘酒」のレシピを紹介しますね。

「豆乳甘酒」

1杯分  110kcal たんぱく質7g 食物繊維1.2

材料(1杯分)
★酒かす     20g
★砂糖     小さじ1
★水      大さじ2
豆乳     100ml

作り方
①   湯飲みに★を入れ電子レンジで温めて溶かす。
②   豆乳を注ぎさらに温める。
*豆乳の代わりに牛乳でもできます。
生姜、きなこ、ココア、シナモン、レモンなどお好みで足してもおいしいです。

管理栄養士さんから一言
酒かすの栄養
最近テレビ番組などでも紹介されることの多い酒かすですが、いろいろな効能が期待されています。
たんぱく質は卵より多く、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、葉酸、パントテン酸、
食物繊維などを豊富に含んでいます。アルコール分を含んでいるのでご注意ください。

 

2018.12.25

「蕪とウインナーの炒め物」のレシピを紹介します。

今回は、「蕪とウインナーの炒め物」のレシピを紹介します。
ウインナーというと、私が幼いころは、赤色のウインナーソーセージを思い出します。赤いウインナーでタコなんかを作ったりします。この赤いウインナーで記憶にあるのが、母が時々一口大の俵型のおにぎりを作って、その上に赤いウインナーをのせて、爪楊枝などで刺して出してくれていました。好きな赤いウインナーに一口大のおにぎり。いくらでも食べれてしまいました。友達が遊びに来てくれた時や、お誕生日会の時には必ず、このおにぎり赤ウインナーを出してくれていました。懐かしく思い出します。
また、ウインナーが入っているチャーハンや焼きそば、スパゲッティは、最後までウインナーを残して、最後に食べていたことを思い出します。
幼いころから、今もウインナーは好きです。
さて、今回は「蕪とウインナーの炒め物」。レシピを紹介しますね。簡単なので、私にもできそうです。

「蕪とウインナーの炒め物」

1人分  60kcal  食物繊維1.4

材料(2人分)
蕪         1つ
ウインナー      80g   
塩こしょう

作り方
①   蕪は皮をむいて薄めのくし形に切る。
②   ウインナーを乱切りにし、①と炒める。塩こしょうで味を調える
*ウインナーから出る油が少なければ、油を入れる。

管理栄養士さんから一言

かぶ
蕪は煮物や漬物のイメージが強いですが、炒め物やてんぷらなどもおいしいです。
軟らかく火の通りも早く生でも食べられるので手早く調理できます。
洋風の味付けもよく合います。
じゃがいもで作るジャーマンポテトよりも低カロリーです。

 

 

2018.12.19

「牡蠣のきんちゃく鍋」のレシピを紹介します。

先日、友人から牡蠣が送られてきました。毎年送ってくれて、美味しい牡蠣をいただいています。
生で食べたり、牡蠣鍋にしたり。鍋の翌日は、牡蠣のだしがでた鍋で雑炊をしていただく。贅沢させてもらっています。
一番最初に牡蠣が送られてきたときは、どうやって貝を開けて身をとったらいいのかわからず、四苦八苦していましたが、最近はスッと取れるようになって、腕が上がってきました。
さて、もうすぐ今年も終わりますが、寒さも厳しくなってきました。そんな時はやっぱり、お鍋ですよね!
今日は、「牡蠣のきんちゃく鍋」のレシピを紹介します。

「牡蠣のきんちゃく鍋」

1人分  450kcal  食物繊維5
材料(2人分)
油揚げ        4枚
牡蠣         4個   
餅          2個
白菜         5枚
長ねぎ        1本
えのきだけ      1袋
和風だしの素     1袋
めんつゆ       適宜
薬味(ゆず胡椒、七味など)

作り方
①   油揚げは箸を転がして離れやすくし、油抜きして、半分に切り、袋状にする。
②   牡蠣は塩をまぶして汚れを取り、流水で洗って、水気を取り①に詰め、口を爪楊枝でとめる。
③   餅は半分に切り、①に詰め口を爪楊枝でとめる。
④   白菜は一口大に、えのきだけはほぐして、長ねぎは焼いてから斜めに切る。
⑤   鍋に水と和風だしを入れ、②③④を入れて煮る。
*中華だしでもおいしいです。
*牡蠣をきんちゃくにすることで身が縮みにくくなります。

管理栄養士さんからの一言
牡蠣の栄養
海のミルクともいわれ、脂質、炭水化物、タウリン、亜鉛、鉄、銅、亜鉛を多く含み、
疲労回復効果やスタミナ増強、貧血予防、味覚障害の予防など多くの効果が期待できます。

2018.12.09

渡邉医院のルーツ

 12月になり、今年ももうすぐ終わります。また平成最後の年末となります。そんなこともあって、ここで、少し渡邉医院のルーツをお話しようかなと思います。
 私の父が書いた「痔のお話」から抜粋して、それに私の思いも少し加えてお話したいと思います。
 渡邉医院のルーツと題しましたが、肛門科の歴史でもあるかなと思います。
 今回は少し長い文章になっていますが、読んでいただければと思います。
 

「渡邉医院のルーツ」
 

私の祖父は渡邉元豊と言います。1901年(明治34年)生まれです。1925年(大正14年)に長崎医専を卒業した後、大阪の「痔疾全般・加藤医院」に就職しました。その当時は肛門科のことを痔疾科と言っていたそうです。肛門科の看板には「痔疾一般・〇〇医院」と書いてあったのが多かったとのことです。その時の加藤医院の院長の加藤甚七先生は、京大の外科に在局中に、マグネシン(4%マグネシウム・グリセリン懸濁液)という薬を発明し、学問的裏付けのある痔核の硬化療法を日本で初めて行った人で、長崎医大の教授として招請された時、これを断って、1924年(大正13年)に肛門科を開業したという経歴を持った方だそうです。

当時は、肛門科で開業している医師の多くは、腐蝕療法といって、いぼ痔を腐らせて落とすという注射療法とか、秘伝と称する腐蝕性塗布薬で、痔核や痔瘻を治すという方法を行っていました。そういった中で、痔の外科的療法と、痔核硬化療法という現在行われている治療法の草分けともいえる先生に師事したことは、祖父にとって極めて幸運であったといえると私の父は言っています。
 祖父はその後、加藤先生が行っていた手術法を自分なりに改良したり、マグネシンはマグネシウムの粉末が注射針に詰まりやすい欠点もあるので、4%第2燐酸カルシウム・グリセリン懸濁液を考案して、痔核の硬化療法を行いました。また、父のすすめもあって、家伝とか秘伝として秘密にするのではなく、塗布腐蝕療法の内容を日本で初めて学会で発表してそして論文にもして公開しました。痔核硬化療法に関しては、現在では、パオスクレーという5%フェノール・アーモンドオイルによる痔核硬化療法と、ジオンといって硫酸アルミニウムタンニン酸水溶液を使った四段階注射法という痔核硬化療法(ALTA療法)があります。それぞれの痔核硬化剤は保険診療で行える治療方法です。私の祖父や父が痔核硬化療法を始めた当初は、痔核硬化療法は保険では認められていませんでした。痔核硬化療法が保険診療で認められるようになった時、祖父はとても喜んだということです。自分がやってきた治療方法が認められたと感じたのでしょう。
 さて、日本大腸肛門病学会は、1988年、やっと日本医学会の一分科会として認められて、大変活発で立派な学会になっていますが、1939年(昭和14年)頃から痔疾科、性病科、胃腸科その他数科目の廃止の動きが現れ、6科目共同での廃止反対運動が始まります。この中から、痔疾科専門の開業医14名が集まり、日本直腸肛門病学会発会の打ち合わせをして、1940321日、東京で第1回の学会が開催されました。この14名の中の一人に、私の祖父も入っていました。このことが幸いして、1946年(昭和21年)にいったん廃止された科名も翌1947年に正式に復活させることが出来たそうです。でも残念ですが、今、「肛門科」という標榜科はなく、「肛門外科」という標榜になってしまっています。肛門科は、外科だけではありません。手術だけをする科ではありません。内科的に治療したり、場合によっては精神的に支えていくことも必要です。肛門科はやはり外科ではなく、「肛門科」でなければならないと思います。もう一度「肛門科」を復活させなければいけないと思っています。
 1962年(昭和37年)520日に京都で開催された第17回日本直腸肛門病学会では祖父が会長になりましたが、開業医ばかりで運営していたら、結局は尻つぼみになると考え、全国の各大学の外科の教授に参加、協力を呼びかけました。当時、私の父は信州大学医学部第2外科(丸田公雄教授)の医局長をしていました。各大学の外科の教授の名簿を祖父に送ったそうです。その頃は、京都大学の外科講堂で十分間に合う、小さな学会だったようです。

その後、東邦大学の小平正教授、社会保険中央病院の隅越幸男先生とはじめとする、数多くの学者と開業医の努力で、日本大腸肛門病学会となり、現在に至っています。
 私の父は、祖父に痔の外科的治療、注射療法、塗布腐蝕療法などを、医学部の学生時代から、休暇の時に、お尻洗い、手術の手伝いをしながら教えてもらったようです。

 ただ父は、祖父に教えてもらいながら、一方ではなにかもやもやした気持ち、不安を抱いていたようです。父の恩師の丸田公雄先生は、「定義」の大切さを父たちに徹底的にたたきこまれたようです。「ヘルニアとは?」「膿瘍とは?」「ヒョウ疽とは?」といった具合に。祖父にはそれがなかったと父は感じていました。「肛門とはなんぞや?」、「いぼ痔とは?」、「痔瘻とはなんぞや?」ということが解っていなければ、正しい痔核、痔瘻の治療ができないと考えていました。そんな頃、ロンドンのセントマークス病院の学者を中心にして出版された大腸肛門病学の本に、まったく偶然に出会い、そのとき、「ああ大腸肛門病学というのはこういうようにべんきょうするものか。」と目から鱗が落ちる思いをしたようです。このころから、父の痔の治療法がより合理的になり、特に痔核の治療法は、原則は変わりませんが、祖父からはどんどん離れていったようです。祖父は、加藤先生のレベルから勉強を始め、父は祖父が苦労して自分なりに勉強して確立してきた痔の治療法から出発。私はその父のレベルからスタートしていることになります。父が祖父を超えたように、私が父を超えることは最低限のことだと思います。今以上にレベルを上げなければ、私は全く勉強していないことになってしまいます。私もこれまで、臨床で感じていることが、正しいのかを科学的に検証したいという思いもあって、学会発表や、論文として出してきました。ホームページで紹介しているのでご覧いただければと思います。
私も、父と同じように、休みの時は京都に帰ってきて、お尻洗いや手術の手伝いなどをしながら、父の診療方法や手術方法をみてきました。直接教えてもらうというよりは、父が行っていることをしっかり見て、そこから学ぶといった感じです。


いまから25年前、父が脳梗塞で倒れたことをきっかけに京都に帰ってきて、渡邉医院を継承しました。肛門科。なくてはならない科だと思います。また、肛門という狭い部分ですが、とても奥が深い部分です。肛門科を極めていくには、より深く学んでいかなければなりません。今後もさらに肛門科が発展し、診療方法や治療方法がさらに進歩していくように頑張っていきたいと思います。父が書いた「痔のお話」の「父と私―肛門科渡邉医院のルーツ」のところの最後に、こう書かれています。「現在、私は父とともに診療にあたっていますが、父を超えていると思っています。もし私の息子が肛門科をするならば、私を超すにちがいありません。またそうであってほしいと思います。」と。

2018.12.05

「焼き物とおなます」のレシピを紹介します。

 今回は、「焼き物とおなます」のレシピを紹介します。焼き物は「鶏の照り焼き」と「エビのチーズ焼き」。おなますは「花びら餅風おなます」の三種類です。
 お節料理の料理の名前、私はあまり知らなかったようです。「おなます」と聞いて一瞬なんだろうと思ってしまいました。
 そこで、「おなます」について少し検索してみました。「なます」は生魚、大根、ニンジン、酢を材料として作られていたようです。このことから「なます」と呼ばれるようになったということです。料理の色が紅白で、お祝いの席に並べられる料理の一つになったそうです。
 大根とニンジン以外に入る魚は、地域によっていろんな魚が入るようです。北海道では鮭の頭をスライスしたもの、長崎ではくじら、兵庫県では酢で〆た鯖などそれぞれの地域でいろんな魚が入るようです。皆さんの地域ではどんな魚が入りますか?
 さてそれぞれのレシピを紹介しますね。

「鶏の照り焼き」
鶏の照り焼きは、前回紹介したローストチキンと同様です。

「エビのチーズ焼き」

材料
エビ 
とろけるチーズ 
青のり

作り方
①エビはしっぽを残して殻をむき背開きにする。
②しっぽが上になるように半分に折りチーズをのせてオーブントースターで焼く。
③青のりをかける。

「花びら餅風おなます」

材料(4個分)
大根  2㎝
ごぼう 8㎝
生ハム 2枚
砂糖 大さじ2
酢  小さじ2
塩  少々

作り方
①砂糖・酢・塩で甘酢を作る。
②ごぼうは縦4つに割りゆでる。大根はうす切りにして①につける(30分以上)
③水分をふき取り、大根に生ハムをのせごぼうを芯に半分に折る。

「管理栄養士さんから一言」
焼き物はお弁当のおかずにも使えます。
お皿に少量でも、ほかの市販品と合わせてお重煮詰めても雰囲気が違って楽しめます。

おせち料理はもともと節句を祝い神様にお供えしたものでしたが、
一番大切な節句のお正月の料理をさすようになりました。
お正月はお店が休みになり、主婦も休めるようにと日持ちのする味の濃いものが基本となっていましたが、
最近は元日からスーパーも開いていて日持ちの必要がなくなったので、
今までのおせちが苦手な方も簡単に作れるレシピで紹介します。

今回で計3回にわたって「お手軽お節料理」を紹介してきました。これらの3回分を合わせると写真のようなおせち料理になります。是非作ってみてくださいね。

 

2018.12.05

「祝い肴3種」のレシピを紹介します。

 今回は「祝い肴3種」のレシピを紹介します。3種は「数の子」、「ブランデー黒豆」、そして「アーモンド田作り」の3種類です。
 「お節料理」は地域やそれぞれの家庭で入っているものが違います。今では、いろんなお店のお節料理を選んで買うことが出来ますが、昔は各家庭でお節料理を作っていたと思います。私も年末大みそかに、母と一緒にお節料理を作っていたことを思い出します。
 いろんな料理がお節料理には入ると思いますが、その中で共通して、そしてお節料理に欠かせない代表的な料理が「数の子、黒豆、田作り」です。この三つの料理を「祝い肴三種」とか「三つ肴」と言うそうです。
 それぞれの料理の意味やいわれを少し調べてみました。
 「数の子」はニシンの卵。たくさんの卵が詰まっていて、その粒が多いことから、「子宝に恵まれるように。」、「子孫繁栄」の願いが込められているといいます。
 「黒豆」は黒豆の「黒」に、邪気を払って不老長寿をもたらす色という意味があるそうです。また、家族が一年間「まめ」に働けるようにとの願いが込められているそうです。
 「田作り」は地方によっては「ごまめ」とも呼ばれるそうです。「田作り」というのは、今年も無事に良い米が収穫できますようにという、豊作祈願の意味が込められていることから「田作り」と呼ばれるようになったそうです。また、「ごまめ」もイワシを肥料にして米を作ったところ、五万俵ものお米が収穫できたということから「五万米」から「ごまめ」になったということです。
 お正月は、こんなことを考えながら食べようと思います。ではレシピを紹介しますね。

「数の子」
 数の子は市販の数の子にかつお節を載せるだけです。

「ブランデー黒豆」

材料(作りやすい量)
蒸し黒豆 1袋
砂糖 大さじ2
水 100㏄ 
しょうゆ 2滴
ブランデー 大さじ2

作り方
①砂糖と水を鍋に入れ半量まで煮詰める。
②蒸し黒豆、ブランデーしょうゆを入れ一煮立ちする。
 時間がたつほど味がしみこみます。お酒を効かせたいときは火を止めてから入れます。

「アーモンド田作り」

材料(作りやすい量)
小魚アーモンド 1袋
しょうゆ 小さじ1弱
みりん  小さじ1弱

作り方
①皿にしょうゆとみりんを入れ、ラップなしで電子レンジにかけ、少し煮詰める。
②小魚アーモンドを混ぜて、バラバラにして乾かす。

どの料理もお酒のつまみにもなりますね!日本酒にも、ワインにも。
是非作って一杯やって下さいね。

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医院情報

院名 渡邉医院
住所 〒602-8462
京都府京都市上京区浄福寺通今出川下ル
竪亀屋町255
TEL 075-441-4303

診療時間

診療時間 日・祝
9:00~12:00

※術後の患者さんも緊急対応いたします。
※日曜日・祝日は休診です。
※△は手術日となります。
※第3土曜日は休診にさせていただきます。
※完全予約制ですので、必ずお電話して頂き、予約してからの受診をお願いいたします。
予約の電話受付は平日12:00-14:30です。